それでも、意地悪な君が好き。






あたしが切っていたキュウリは地面をコロコロと転がっていった。



「そんな動揺すること?」


クスクスと笑いながらキュウリを拾う茜。



「だって…
いきなりすぎるから」



「そう?
もしかして、まだ晴人の事好きなの?」



そっかぁ…

茜はあたしが晴人を好きだと思ってたんだよね。



まぁ…あたし自身もそう思っていたんだけどね。


でも


本当の気持ちに気付いてからは

頭の中はハルの事ばかりだ。




そういえば昔、
茜とハルが両思いって噂もあったよなぁ。



動揺する気持ちを胸に

茜に本当の事を話すのは今だと思った。







< 174 / 246 >

この作品をシェア

pagetop