それでも、意地悪な君が好き。






「今日また居ないけどどうする?」


あぁいつものですか…

携帯を確かめるがお母さんからの連絡はない。

もう慣れたけれど、やっぱりあたしに連絡してこないお母さんにイライラする。

まぁ…出掛けてばかりだから怒られるのを避けているんだろうけど。

どっちが親だか分からなくなるよまったく…



「じゃあお邪魔します」


ここで避けたらおかしいよね…
いつも通りって決めたし‼



「了解しました」


安心したように微笑む晴人。

やっぱり晴人も避けられるんじゃないかって不安だったんだね。

悩んだ事を申し訳なく思った。




「茜はどうする?俺んち来る?」


「あ~あたしは遠慮しとこうかな♪」


ニヤニヤしながら晴人の肩を叩く茜。


「えっ!?あぁ…分かった」


焦った様子の晴人に笑顔でVサインをする。



茜は一体何を考えてるんだろう。
不思議に思いながらも深く考えるのは止めた。










< 193 / 246 >

この作品をシェア

pagetop