それでも、意地悪な君が好き。
「今日また居ないけどどうする?」
あぁいつものですか…
携帯を確かめるがお母さんからの連絡はない。
もう慣れたけれど、やっぱりあたしに連絡してこないお母さんにイライラする。
まぁ…出掛けてばかりだから怒られるのを避けているんだろうけど。
どっちが親だか分からなくなるよまったく…
「じゃあお邪魔します」
ここで避けたらおかしいよね…
いつも通りって決めたし‼
「了解しました」
安心したように微笑む晴人。
やっぱり晴人も避けられるんじゃないかって不安だったんだね。
悩んだ事を申し訳なく思った。
「茜はどうする?俺んち来る?」
「あ~あたしは遠慮しとこうかな♪」
ニヤニヤしながら晴人の肩を叩く茜。
「えっ!?あぁ…分かった」
焦った様子の晴人に笑顔でVサインをする。
茜は一体何を考えてるんだろう。
不思議に思いながらも深く考えるのは止めた。