それでも、意地悪な君が好き。
「茜…ありがとう」
「どうせ香織の事だから
あたしを傷つけたくないとか、色々考えて頭パンクしてたんだろうね。
もっと早く言ってくれたら良かったのに…バカ」
「茜は大事な友達だから…
失いたくなかったの」
「あたしだって香織は大事な友達だよ。
今も、これからだってね。
沢山悩ませちゃってごめんね。
ちなみに…
あたしはもう諦めたから気にしないで♪」
「えっ……」
それでなくても落ち着かない頭の中は、茜の言葉で余計に混乱する。
諦めたって?
どうして?
もしかして…あたしがカミングアウトしたせい!?