それでも、意地悪な君が好き。






もしかして………


「俺に逢いたかったから…
って言ってくれないの?」



聞こえちゃうんじゃないかと思うほど

ハルとの距離は近くて…

ドキドキと鳴り止まない心臓の音で胸が苦しくなる。



現実だったの…………?





「えっ……!?」



バッと体を起こし、ハルを見た。



「わりぃ…もう我慢出来ない…」



えっ?

と思う間もなく


ハルの手はあたしの頭に優しく添えられた。

ゆっくりと近づくハルの視線。



そして……


そっとハルの唇はあたしの唇に重なった。










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