それでも、意地悪な君が好き。
辛い記憶
過去―――
幼稚園からずっと一緒だったハルとは毎日一緒に遊んでいた。
その頃のハルは、素直でとっても優しい性格で
どんな時もあたしの味方をしてくれた。
そして、ハルから貰った小さな鈴はあたしの大事な宝物だった。
あたし達の約束のしるし。
どんな時も肌身離さず持っていて、辛い事があっても宝物を見るたびあたしは笑顔になれた。
そして、
あたし達が小学校に入ったばかりの頃…
ハルには新しい友達が沢山出来た。
もちろんあたしにも友達はいた。
それでも、ハルは特別でどんな時でも一緒にいるのが当たり前だった。