それでも、意地悪な君が好き。






そんなある日。



『香織ちゃん…もう泣かないで
僕が良い事教えてあげるから』


いつものように…

鈴を握りしめながら泣いていたあたしに晴人が優しく声をかけてきた。




『良い…事?』



『そう…
この鈴はね、いつも笑っている子が持っていると願いが叶うんだよ』


ニコッと笑う晴人にあたしは急いで涙を拭った。




『わぁ~凄いねぇ。
じゃあ…香織の願い事も叶うかな?
ハルくんが香織を好きになってくれますようにって…』




『うん!
香織ちゃんが笑顔でいたらきっと叶うよ』



『じゃあ…香織もう泣かない』



『偉い偉い!
そしたら、僕は…香織ちゃんの願いが叶うまで…
ずっとそばで見守ってるからね』



『ずっと?晴人くんは香織の事嫌いにならない?』



『うん!僕はずっと香織ちゃんの味方だよ!
約束する』



『晴人くんありがとう。
願いが叶うように頑張るから!!香織も約束する』



『うん。約束…』









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