それでも、意地悪な君が好き。
茫然とするハルにクスッと笑いがこぼれるあたし。
「ハル…」
「な、なんだよ…」
こんな可愛い顔するんだ…
動揺しながら唇を押さえ、真っ赤に染まるハルの顔にあたしのイタズラ心がくすぐられた。
あれ…?
あたしハルに似てきちゃったのかな?
いやいや…
いっぱい泣いたお返しだよ?
これからはあたしだって…
たくさん意地悪しちゃうんだから
覚悟してね
「大好きっ!!」
あたしは思いっきりハルの胸に飛び込んだ。
「…バーカ。襲うぞ」
そんなあたしを見透かすように大きな腕でしっかり支えてくれるハル。
あれ…
やっぱりハルには敵わない?
なんて思いながら…
あたしはまたハルに唇を奪われた。