それでも、意地悪な君が好き。






次の日、






「――…でね、ハルがオムライス食べちゃって」



移動教室のため和花と一緒に理科室へ向かう。


そしてあたしはいつものように、昨夜ハルにされた事を和花に愚痴っていた。





うんうん。

と、どんな時でもちゃんと話しを聞いてくれる和花。


ありがたい事に大半のストレスはこれでスッキリする。








「あれ、晴人君じゃない?」


階段の下を指差す和花。





「あっ本当だ!」



数人の友達と楽しそうに話している晴人はあたしには気付いていない様子だ。


晴人に声をかけよう階段を降りようとした



その瞬間、





ドンッ




と鈍い音と共に体が大きく揺れ

あたしは階段から足を踏み外した。






えっ…






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