それでも、意地悪な君が好き。






もうダメだ…


そう思った時だった。








ぐいっと捕まれる腕。


後ろ向きに落ちそうだった体は、また前方へ引き寄せられた。













…あたし、助かったんだ。



閉じていた目をそっと開けた。












えっ!?



ハル?






目を開けると、そこには怒りに満ちた表情のハルがいた。







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