それでも、意地悪な君が好き。






でも、その後の授業にはハルは現れなかった。




ふと視線をハルの席に移す。




カバンがない…




帰っちゃったのかな。

これじゃあお礼も言えないよ。






少しだけ寂しい気がしたのは気のせいかな。


あんな事があったから、ちょっと気になっただけだよね。



なんて言い聞かせながら



今日はどの授業も頭に入ってこなくて、

考えるのは

あのまま姿を消したハルの事ばかりだった。







< 34 / 246 >

この作品をシェア

pagetop