それでも、意地悪な君が好き。
「この子めっちゃ可愛いくない?
これからみんなで俺んちで遊ぶんだよね
ハルも来いよ」
意味が分からない。
あたしそんな約束なんてしてない。
向けられるハルの視線に
あたしは小さく首を横に振った。
「ふーん
俺はいいや」
興味なさそうなハル。
もしかして
あたし見捨てられちゃうの…?
恐怖で声も出ない。
我慢していた涙が溢れてくる。
そして、
漠然とした空気の中、ハルが口を開いた。
「ってかカラオケ行かねぇ?」
いきなりのハルの提案に困惑する男達。
「いや、でも…」
なぜだかみんなハルに逆らえなさそうな雰囲気だ。