それでも、意地悪な君が好き。






そんなあたしの心の葛藤もむなしく
ハルの居ないまま席替えは終わった。




運良く和花とはまた近くになれた。

本当はそれだけで喜ぶべきだ。







だけど、あたしの気持ちは晴れなかった。




ハルとは端から端まで離れた。


あたしは窓側の一番後ろ。

ハルは廊下側の一番後ろ。




狭い教室の中での距離なのに












あたしにはものすごく遠く感じた。




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