それでも、意地悪な君が好き。
「ごめん…
そうだよね」
ただハルに迷惑かけただけ
変に期待してハルを怒らせちゃったんだ。
バカだな…あたし。
その時だった。
「ハルー♪
見つけた
急に居なくなっちゃうんだもん」
甘い香水の匂いを振り撒きながら、
かなり派手めな化粧に
下着が見えそうなくらい制服を気崩している女の子。
ハルの元へ走り寄ってきたと思ったら胸を押し付けるように密着した。
「おう…
悪かったな」
そんな女の子を受け入れるように頭を撫でるハル。
「っていうかこの子誰ー?
まさかハルの彼女じゃないよねぇ~」
甘えたような声と、あたしを見る目に違和感を感じるほどキツく睨む女の子。