それでも、意地悪な君が好き。
ヤキモチ
「最近元気ないけど…
何かあった?」
「…えっ?
補習のせいかなぁ~
ははっ」
「そっか…
補習付き合おうか?」
「大丈夫!大丈夫!
今日は1人で頑張るからさ」
「そっか…
分かった。
まぁいつでも声かけてよ」
「うん。
ありがとう」
今日もあたしは晴人と肩を並べて学校へ向かっていた。
あたしの大好きな時間。
貴重で大切な時間……
それなのに、
最近のあたしは晴人とのそんな時間を楽しむ余裕もなく…
気が付いたら学校。
そんな日々が続いていた。
明らかに違うあたしの様子を晴人は心配してくれていた。
もちろん晴人本人には話せるわけもなく…
無理して作る笑いで紛らすしかなかった。
まぁ、補習が続いてるから…
っていうのも本当なんだけどね。