それでも、意地悪な君が好き。
あたしの隣の席に座るハル。
そして、
ポンポンと椅子を叩き
立ち尽くしているあたしを誘導する。
「えっ?」
ハルの謎の行動に動揺しながら自分の席に座る。
隣にはハルの姿。
なんだろう…
すごく懐かしい気がする。
「補習…
どうせ1人じゃ無理だろ
で、どれが解らないんだよ?」
えっ……?
ビックリしてハルの顔を見る。
パラパラと補習の紙をめくりながら呆れたようにため息をつくハル。
そんなハルの姿もあたしにはなんだかくすぐったくて優しさを感じた。
「あの…
全部です…」
「はぁ~!?
あり得ねぇ…
お前ほんとバカだな…」
やっぱり恐い…
「ごめん…」
それでもハルは怒りながらも1つ1つ丁寧に
ぶっきらぼうだけど解りやすく教えてくれた。
そして、最後まであたしに付き合ってくれた。