それでも、意地悪な君が好き。
「……えっ?
あっ、行く
絶対行きます‼」
「じゃあまた
夕方待ってるね」
そして晴人は
いつものようにあたしの頭を撫でると
自分の教室へ歩いて行った。
とっさに行くとは言ったけど…
思考がついていかない。
こんな事は初めてだった。
お互いの親が居ないという理由で招待される事はあっても
晴人個人に誘われる事なんて今まで1度もなかった…
ドキドキと高鳴る胸の音。
あたしは
期待しそうになる気持ちを必死でこらえた。