それでも、意地悪な君が好き。
「何ニヤニヤしてんの~?
なんか良いことあったんでしょ
言ってごらんなさい」
さっそく突っ込んでくる和花。
席に座るなり朝の事を思い出しながら微笑むあたし。
端から見ればきっと頭のおかしい女に見えるかもしれない。
それくらい浮かれていた。
「あのね♪
実はさ――……」
今朝の出来事を和花に話した。
話しながらも頭の中はお花畑が広がっている。
「なるほどねぇ~
それってさ、もしかしたらヤキモチ…
じゃないかな?」
ふふっと小さく笑う和花。
えっ??
ヤキモチ?
誰が?
何のために?
ダメだ…
和花の言っている意味がよく分からない。