それでも、意地悪な君が好き。






「こんばんわぁ~」



いつものようにチャイムを押さずに玄関のドアを開けた。


昔からのクセ。
暗黙の了解という感じで両家ではもう当たり前になっていた。





晴人特製のオムライスソースの良い匂いにお腹が反応する。


玄関にはきちっと揃えられた晴人の靴。





ハル居ないんだぁ…




いつもならハルが居ない事を喜んでいたはずなのに…


少し残念に感じる不思議な心境だった。









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