優しい君は
はっ、としてスマホを取り出そうとする。


って、私、メアド知らないじゃん!!!


なにやってるんだ……私は!


城谷くんが優しいから安心してた。
あれだけ嫌がってたもん。
そりゃ帰るよ。


「花依〜ごめん、明日また頑張るね」



そうボソッと呟いてベンチから立ち上がってこの場所を去ろうとした。
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