泡恋
新しい私
その日から私は新しい私に生まれ変わった。
もちろん、生活が苦しいのは変わらない。
でも私の心から寂しくて辛くて苦しいなにかが消えたんだ…
人はやり直せる…
普通の14歳の女の子になれるだろうか。
しかし学校に通う余裕はなかった。
自分が生きてゆく金を稼ぐので忙しいし、さらには学費なんて払えるはずがない。
私は新たに働く場所を探した―…が...
14歳の少女をやとってくれる店なんてどこにもなかった。
世間は相変わらず冷たい。
私は美穂との電話で何度泣いただろう
そのたびに美穂は私をやさしく抱きしめてくれた。
もしも彼女がいなかったら私は間違いなく死を選んでいただろう…
大好きな大切な親友に支えられ私は決心した。