泡恋

美穂の家族は元からあたしの両親とは昔からの付き合いで家族ぐるみの付き合いだった。


美穂のお父さんも族でお母さんもキャバ嬢だった。


色々思い出しながら歩いていると、これからあたしが新しい生活を始めるアパートについた。



あたしは慣れた手つきで服をクローゼットにおさめる。

そそくさとメイクをし、髪を巻く。


いかにも風俗らしいドレスに濃い化粧、丁寧に巻かれた髪

あたしはあたしでありながら見違えるような大人の雰囲気を醸し出す少女になった。


ヒールの高いサンダルをはいて駅まで走り、二個先まで電車。

毎日の通勤だ。


細い路地に入り、店の扉を開いた。


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