泡恋
「あ─…でもそれ!」
「それ??」
「ちゃんと調べた??」
「ううん。これから検査薬買いに行くつもり」
「美穂もついていってあげる~」
「まぢ!?ありがと」
あたしたちはカフェを出て、近くの薬局に向かった。
歩きながら美穂が話してくる。
「でもさ~かりんたち結婚まで5年も同棲してて、よくいままでできなかったね!!」
そう言われてみれば確かに凄いことなのかもしれない。
あたしの元いた世界では15、6歳での妊娠なんて当たり前のようだった。
「ん~…籍入れた日に初めて生でヤッタの」
「はぁあぁーー!?」
怒りにも悲鳴にも似た美穂の叫びは、多分この町にいる人みんなに響く勢いだった。
「まさかあんたたち籍入れるまでの5年間ずっとゴム付けてたの!?」
「うん…翔が付けた」
「よーくそれで我慢できたね!!美穂だったら無理だよお。」
確かに、生は気持ちよさの度合いが飛び抜けていた。
「我慢したの~!!てかさせられたの!!」
「翔くんって見かけによらず固いね」
「確かに!!」