泡恋
「あっ奈々ちゃん!!」
仕事でのあたしの名前は奈々―…
店長はあたしの過去を理解していてあたしの年齢も知っている。
「来てそうそう悪いんだけどさ…いつもの方きてるから」
「はい」
あたしは慣れた返事を返し常連の前に出た。
「こんばんわぁ~桐谷さん!!」
「奈々ちゃん…今日は60分コースで」
「はーい!!じゃあ、二番室へどうぞ」
営業スマイルで客に媚びるのも慣れた。
あたしはバスローブに着替え客のまつ二番室へと向かった