泡恋


そして産婦人科で受け付けを済ませたあたしは他の妊婦さんに目をやった。

すでに上の子を連れている人…
旦那さんと一緒に来ている人…
愛おしそうにお腹をなでている人…

みんな様々だったけど、どの人も、表情はやわらかく母親の顔をしていた。


この空間では、明るい茶髪にピアスを付けているあたしは不似合いだった。


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