泡恋
しばらくして、あたしは診察室に呼ばれた。
噂のとおり、女医さんはサバサバした性格でとても綺麗な人だった。
「最初に1つだけ聞いておくわね」
短い沈黙が流れる。
看護婦さんの足音だけが室内に響いた。
「産むつもりよね??まさかおろすなんて言わないわよね??」
女医さんの表情は厳しいものだった。
「産みます」
これだけ言うのがやっとだった。
とたんに女医さんはやわらかく微笑んであたしを見た。
「そう!!よかったわ」
さっきまでの厳しい表情がなかったかのようにペラペラと喋りだす。
「最近は若い子がむやみにsexを繰り返して、たくさんおろすのよ」
女医さんはまた、少し重い表情でつぶやいた。
「責任とれなくて、1つの命を殺すような人たちにsexする資格はないのに…」
確かにそうだ。
おろすってことは一種の立派な
【人殺し】