泡恋

そのあとあたしはさらに3人の客の相手をした。

「おつかれ奈々ちゃん」
「お疲れ様です」

店長に挨拶して、あたしは店を後にした。


時刻はすでに早朝4時をまわっている…



あたしは眠い目をこすりながら駅前のコンビニに入った。

さすがにこの時間のコンビニは人気がない。

二十代ぐらいの青年が1人、アダルト誌を立ち読みしていた。


あたしは紙パックのジュースとおにぎり、それからチューハイを持ってレジにいく


「お会計のほう460円です」

店員はささっと袋にいれると、あたしの年齢を確かめることもなくチューハイを売ってくれた。



(そんなに老けてみえるかな??)

確かにあたしは普通の中学二年生の少女にはとても見えない。


平均的な身長―
巻かれた金に近い茶髪
ネイルアートされたキレイな爪
メイクをしている目元
風俗ちっくな私服

それから…
14歳とは思えない大きくはりだした胸―…


酒やタバコを売ってもらうのは簡単だった。




あたしは家につくと真っ先にシャワールームへ飛び込んだ。


あくまでも好きで客と肌を重ねているわけじゃない。

生きるためなのだから


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