泡恋
シャワーを浴びたあたしは裸体のうえからバスローブを羽織りベッドに倒れこんだ。
パーティー用のような小さなバックから通帳を取り出す。
(うん…これなら…)
あたしの貯金はかなり貯まっていた。
2年間、泣きながら…何度も死にたいと思いながら貯めてきたものだ。
「明日で風俗ともおさらばかな」
1人で通帳を見ながら笑みをこぼし、大きな1人言をいう14歳の少女は、とても平常な精神を保っているようにはみえなかった。