さくらの花が舞う頃に
ステージから視線を外して、体育館の端を見る。
体育館の端には、まだ呼ばれていない先生たちが待機していた。
ということは、私のクラスの担任はこの中にいるということだ。
先生たちの大群にじっと目を凝らす。
見慣れた気難しいおじさん先生。
やたらと神経質で細かい国語のおばさん。
体育会系の暑苦しい先生と、男子にばかりイイ顔してるぶりっ子先生。
こんな状況に限って、苦手な先生にばかり目がいってしまう。