さくらの花が舞う頃に




    大橋 さくら     ◯




え、さくら申し込んでんじゃん!





「近藤先生!うちのクラスの大橋さくらが先生の数学、申し込んでますよ!」



急いで近藤先生に報告する。 しかし………






「吉澤先生、もういいんですよ。僕は自信を失いました。

今さら申し込んでいる人がいると言われても、教えられる自信がありません………

吉澤先生、僕の代わりにその生徒の授業をお願いできませんか?」



って、今度はものすごく自虐的になってるし。



しかも、授業やらずに俺に頼むのかよ。



たしかに、夏休みにわざわざ学校にきて数学を教えるのはめんどくさい。



だけど、教える相手がさくらなら話は別だ。

  


< 124 / 463 >

この作品をシェア

pagetop