さくらの花が舞う頃に
今日だってさくらと話せなかったんだし。
これってチャンスかもしれない。
「わかりました。ちゃんと教えられるかどうかわかりませんが、そこまでおっしゃるなら、
僕が先生の代わりに大橋の授業を担当します」
近藤先生にまるで模範解答のような受け答えをしながらも、内心は嬉しすぎて心が叫んでいた。
さくらと夏休みに会える!
恋愛初心者の中学生みたいな感想だけど、そう思わずにはいられなかった。