さくらの花が舞う頃に
「あー、だいたい合ってる。
だけど、ここがちょっと違うわ。」
さくらが書いた解答の横に正解を書く。
「なんでこうなるんですか?」
「こことここを解いて……
そうするとここがわかるじゃん?それでここ使うだけ。」
さくらが俺の言った通りに問題を解いていく。
「……あ、できた」
正解にたどりついたさくらが俺の方を見て笑顔になった。
そのあとは順調。
さくらは理解がはやく、どんどん苦手な関数を解いていった。
「ん、正解。だいぶ解いたし、ちょっと休憩しよ」
「そんなこと言って、ほんとは自分が疲れたから休憩したいだけなんでしょ」
やっぱりさくらは鋭い。