さくらの花が舞う頃に
「なんかね、二人と友達になってから私変わった気がする。
たくさん笑えるようになったし、たくさん泣けるようになった。
だから、アンカーにチャレンジできたのも二人のおかげなんだ」
「さくら………」
二人の目が潤んでいる。
「もう~!さくら可愛い!大好き!!」
「うわっ!」
すると、二人がいきなり私に抱きついてきた。
「もー、さくらみたいな可愛い子にこんなこと言われたら秒殺だよー!
私が男だったら、絶対さくらと付き合う!」
佳奈の言葉に苦笑する。
「だめだよ。佳奈には白井くんがいるじゃん」