さくらの花が舞う頃に




メグがからかうようにそう言うと、佳奈の顔が真っ赤になった。
 


「白井くん?」



聞き慣れない名前に首をかしげる。
  


「あ、さくらは知らないんだった。

白井くんっていうのは、隣のクラスの佳奈の彼氏」



「もう!健太とはそんなんじゃないってば!」



佳奈が顔を真っ赤にして否定するけど、この反応からして本当に付き合ってるみたい。



「そんなんじゃないって?どんなん?」



メグがまたからかう。



「もう、佳奈照れなくていいよ~。

どうせ後夜祭の花火、白井くんと見るんでしょ」




< 165 / 463 >

この作品をシェア

pagetop