さくらの花が舞う頃に
後夜祭
さくらside
「あー、いよいよ後夜祭が始まるね!」
メグが模擬店で買ったジュースを片手に言った。
「メグ、どんだけ楽しみにしてたの。テンション高すぎ」
そう言う佳奈もどことなく楽しそう。
だけど、そんな二人とは対照的に私の心は緊張でピークに達していた。
今から生まれて初めて告白をする。
吉澤先生に言った「話したいこと」とはもちろんそのこと。
だけど、考えただけで心臓が止まりそう。
「んー?さくら、どうした?顔色悪いよ」
様子がおかしい私に気づいたメグが、私の顔を心配そうにのぞきこんだ。