さくらの花が舞う頃に
後夜祭 ~告白のその後〜
ドンッ
突然、曲がり角のところで誰かにぶつかった。
出会い頭でぶつかったせいで、私はその場に座り込んでしまった。
「ごめん!大丈夫?」
頭の上から聞こえてくる男子の声に顔を上げる。
顔を上げると、その男子が絶句したのがわかった。
理由は私が泣いていたから。
「えっと…………大丈夫?」
もう一度私にそう問いかけてくれたけど、大丈夫なわけがない。
そうしている間にも先生のことを思い出すと涙が溢れてくる。