さくらの花が舞う頃に




どうしよう………



このままトイレに閉じこもっていようかな。



そんな馬鹿みたいな私の考えも虚しく、



「さくらー?いるんでしょー?」



トイレ中にメグの声が響きわたった。



ていうか、なんで私がここにいるって………



「居留守を使ったって無駄だよー!

『大橋 さくら』ってばっちり書かれた上履きがここに置いてあるんだからー!」



そんな私の心の声が聞こえたかのように、メグが叫ぶ。



うーん………




< 227 / 463 >

この作品をシェア

pagetop