さくらの花が舞う頃に
「どんなに苦しかったとしても、どんなに辛かったとしても、うちらに何の相談もしないで
戸山くんを巻き添えにして授業サボるのはどうかと思うよ。
授業サボるまで思いつめてたんだったら、うちらに相談してくれればよかったじゃん」
「そ、それは」
「私とメグじゃ、頼りないかもしれないけど。
うちら、友達でしょ?自分が悩んでることを相談もできない人のことを友達って呼べる?
さくらは、うちらのことちゃんと友達だって思ってるの?」
何も言い返せなかった。
佳奈の言葉が、佳奈の思いが、私の心にひしひしと伝わってきた。
佳奈はこんなにも私のことを友達だと思ってくれている。