さくらの花が舞う頃に




「どんなに苦しかったとしても、どんなに辛かったとしても、うちらに何の相談もしないで

戸山くんを巻き添えにして授業サボるのはどうかと思うよ。

授業サボるまで思いつめてたんだったら、うちらに相談してくれればよかったじゃん」



「そ、それは」



「私とメグじゃ、頼りないかもしれないけど。

うちら、友達でしょ?自分が悩んでることを相談もできない人のことを友達って呼べる?

さくらは、うちらのことちゃんと友達だって思ってるの?」





何も言い返せなかった。



佳奈の言葉が、佳奈の思いが、私の心にひしひしと伝わってきた。



佳奈はこんなにも私のことを友達だと思ってくれている。




< 289 / 463 >

この作品をシェア

pagetop