さくらの花が舞う頃に




すると、私の家の玄関らへんで携帯を耳に当てた戸山くんの姿が見えた。



「と、戸山くん!?」



窓を開けて、外の戸山くんに向かって叫ぶと、戸山くんは携帯を耳から離して私に片手を上げた。



「な、なんで私の家に───」



「いきなりごめん。ちょっと下りてこれない?」



………え!



てか、なんで今日はこんなに突然なの!?



それに、私まだ着替えてもないよ!




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