さくらの花が舞う頃に
突然のことに、思わず後ろに倒れそうになる。
「ちょ、ちょっと〜。
何よ、私だけ置いてけぼり?」
隣にいたメグが膨れっ面で私と佳奈を見る。
「メグ。……………メグも大好きだよ」
私がそう伝えると…………
「何よ、『メグも』って。………………もう」
メグはちょっと不満そうだったけど、すぐに最高の笑顔を見せてくれた。
「私も、さくらが大好き!!」
そう言って、勢い良く私と佳奈に飛び込んできた。