さくらの花が舞う頃に
─────いつから水川先生と付き合ってるんすか!?
朝の宮下の話が頭に浮かぶ。
それと同時に、さくらへの想いを忘れようと決意したことも。
さくらへの想いを忘れた今となっては、もう結衣を避け続ける理由なんてねーよな………
ちらっと隣の結衣を見る。
すると、結衣も俺を見ていたらしく、目が合うと気まずそうにそらした。
「結衣」
ちょっとだけ迷ったけど、俺は結衣に声をかけた。
結衣が横目で俺を見る。