さくらの花が舞う頃に




戸山と付き合ってるさくらをこれ以上俺が邪魔するわけにはいかない。



さくらのことが好きだからこそ、この気持ちは少しずつでも忘れなきゃいけない。



ふーっと息をつくと、俺はもういちど結衣に向き直った。



結衣はじっと俺を見ている。



その何もかも見透かされそうな視線から逃げるように、俺はその場を去った。








< 360 / 463 >

この作品をシェア

pagetop