さくらの花が舞う頃に
そんな二人に、もうこれ以上嘘をつきたくなかった。
それに…………
もう私はわかってる。
吉澤先生への想いが全く消えていないことを。
朝の私の行動なんて、全く意味がなかったことを。
意を決した私は、じっと見つめる二人を見つめ返して言った。
「うん、好きだよ」
こんなにはっきり言われて、二人はちょっと驚いたみたいだった。
でも、一度言っちゃったものはしょうがない。
二人には、ちゃんと自分の気持ちを伝えるんだ。