さくらの花が舞う頃に





やがて、滑走コースではない、立ち入り禁止の林が見えてきた。



たくさんの木がどんどん間近に迫ってくる。




やばい、ぶつかる!!




思わずぎゅっと目を瞑った。






ところが、私は運良く木と木の間を通り、木に激突することはなかった。



だけどそのせいでどんどん下へと滑り落ちていく。



辺りは木ばかりで止まろうにも止まれなかった。






どうしよう、このまま止まれなかったら。



そんな不安が脳裏をよぎったとき、前方に木のない場所が見えてきた。




なんだろう、あれ。



目を凝らしてじっと見つめると、それは………






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