さくらの花が舞う頃に
…………ってどこまで続いてんだよこれ。
線は木をくぐり抜けながら、どんどん奥まで続いていた。
やっぱり誰かがふざけて滑ってきただけだったんかな。
半ば諦めモードになりながら、だんだんと早足になりながらその線を辿っていると。
「………っぶね」
木が続いていたはずなのに、いつの間にか木がなくなっていた。
というか、地面がない。
そこは小さな崖になっていて、危うく落ちるところだった。
そう、落ちる…………
ん?
崖ってことはスキー板の線は…………
はっとして足元を見ると、当然スキー板の線は崖で途切れていた。
ってことは………