さくらの花が舞う頃に




まあ、そりゃそうだよな。



片思いなんて今までしたことなかったし。



「そっか……」



「そ。じゃ、またな。俺まだ仕事あるし」



俺はそう言うと、その場を去った。




これでこの問題は解決したと俺は思ってた。



まさか結衣が現れたことがきっかけで、このあとさくらと大きくすれ違うなんてこの時は何も知らずに。





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