さくらの花が舞う頃に
「これ以上、大橋さんの悪口言ったら許さないから!」
どういう……こと?
私は呆然とその場に立ち尽くした。
そして、私をかばってくれた二人の声には聞き覚えがあった。
そう、この声は………
ドサッ!
そのとき、ドアにかけていたスクールバッグが勢いよく落下した。
鈍い音がトイレ中に響き渡る。
「だれかいんの?」
グループの女子にそう言われ、私はおそるおそるドアを開けた。
「大橋さん……!」
そこにいたのは………
以前、眼鏡の女子生徒をいじめていた3人の女子生徒。
そして、夏本さんと山本さんだった。