さくらの花が舞う頃に
頭の中がパニックで、どうしたらいいのかわからなかった私は夏本さんと山本さんの横をすり抜け、
トイレをものすごい勢いで出た。
廊下を全速力で走る。
どこをどう走ったのかわからない。
ただがむしゃらに私は走り続けた。
どれくらい走ったのだろう。
さすがに疲れて、私は階段の踊り場で座り込んだ。
どうしよう。
まだこの後も授業はある。
だけど、そのときはどうしても戻る気になれなかった。
すると。