さくらの花が舞う頃に




山本さんも言った。



「もっと早く言ってよ………」



二人の声は少し潤んでいた。 



「ごめんね、素直になれなくて」



「ううん」



二人は首を振ると、最高の笑顔を見せた。



「ちゃんと言ってくれて嬉しかった。ありがとう」



伝わった。




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