大人の恋は波乱だらけ!?
「桜木ちゃん!
このキャラなんだけど、【恋した悪魔2~サヨナラの口付け~】の“リュウ”役の人に声優をして貰ったらどうかな?」
「ああ……確かにイメージが近いですね!
もう少し大人びた声を出してもらうとピッタリかもしれません!」
「了解!じゃあ、先方に確認を取っておくね!」
「お願いします」
先輩と別れ、漸く自分の仕事に取り掛かれると思いきや小刻みに震えるスマホがそれを阻止する。
誰だろう、確認することなく電話に出れば聞きなれた声が耳に入ってきた。
『桜木』
「高梨部長!!」
声の正体は高梨部長だった。
優しい声に思わず顔が緩んでしまう。
『プレゼンの準備は終わったか?もう直ぐで会議だが……』
「プレゼン……?」
首を傾げながらデスクの上に置いてあるカレンダーに目を向ける。
今日の日付の場所には、大きく“15時、会議”と書いてあった。
しかも、赤ペンで強調までしてある。
「……あっ!?」
『もしかして忘れてたのか?』
「は……はい……すみません!!急いで準備します!!」
『謝る事はないさ、何か手伝う事はあるか?』
「いえ、大丈夫です!!」
高梨部長の優しさに甘える訳にはいかない。
大事な会議を忘れるなんて社会人として言語道断だ。
電話を終えた私は急いでパソコンと向き合う。
幸い、プレゼンに必要な資料は完成していた、パワーポイントも問題ない。
後は、軽くチェックをするだけだ。
チラリと時計を見れば14時30分を指していた。
大丈夫、間に合う。
そう言い聞かせて資料のチェックへと取り掛かった。
このキャラなんだけど、【恋した悪魔2~サヨナラの口付け~】の“リュウ”役の人に声優をして貰ったらどうかな?」
「ああ……確かにイメージが近いですね!
もう少し大人びた声を出してもらうとピッタリかもしれません!」
「了解!じゃあ、先方に確認を取っておくね!」
「お願いします」
先輩と別れ、漸く自分の仕事に取り掛かれると思いきや小刻みに震えるスマホがそれを阻止する。
誰だろう、確認することなく電話に出れば聞きなれた声が耳に入ってきた。
『桜木』
「高梨部長!!」
声の正体は高梨部長だった。
優しい声に思わず顔が緩んでしまう。
『プレゼンの準備は終わったか?もう直ぐで会議だが……』
「プレゼン……?」
首を傾げながらデスクの上に置いてあるカレンダーに目を向ける。
今日の日付の場所には、大きく“15時、会議”と書いてあった。
しかも、赤ペンで強調までしてある。
「……あっ!?」
『もしかして忘れてたのか?』
「は……はい……すみません!!急いで準備します!!」
『謝る事はないさ、何か手伝う事はあるか?』
「いえ、大丈夫です!!」
高梨部長の優しさに甘える訳にはいかない。
大事な会議を忘れるなんて社会人として言語道断だ。
電話を終えた私は急いでパソコンと向き合う。
幸い、プレゼンに必要な資料は完成していた、パワーポイントも問題ない。
後は、軽くチェックをするだけだ。
チラリと時計を見れば14時30分を指していた。
大丈夫、間に合う。
そう言い聞かせて資料のチェックへと取り掛かった。