大人の恋は波乱だらけ！？
新たな仕事
週末はあっという間に過ぎ、月曜日となっていた。

出社するために、用意をする。
ウチの会社は私服でいいからオシャレは出来るけど、毎日着ていく服に悩むんだよな。
心で文句を言いながら服を着る。

ブラウスとスカートといったOLっぽい服を身に着けた私は全身が映る鏡の前でおかしい所がないか確認をする。


「よっし……これでいいかな……」


大方、準備が出来た所でもう家を出る時間が迫ってきた。


「やばいっ……電車に乗り遅れちゃう！！」


鞄を掴み慌てて家を出る。

シナリオライターの私は毎日、出社しなくてもいい事になっている。
でも同じ部署の皆が働いているのに行かないのは少し気が引ける為、他の人同様に会社に行っているのだ。

私のデスクもあるし、そこでシナリオを考えたりしている。
そのお蔭で皆と仲良くなったのだけど……。

呑気に考え事をしていれば、いつの間にか最寄りの駅に着いたみたいだ。
会社方面の電車へ乗り込み、ほっと一息をつく。

ほぼ毎日、この時間の電車に乗っている為、乗客みんなに見覚えがある。
喋った事はないが、偶に乗っていない人がいるとどうしたのだろうと心配になってしまうくらいだ。

こういった何気ない光景が好きな私は、吊革に掴まりながらフッと頬を緩めた。
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